ラブラブチューニング1995〜1996

【第1話 1995年12月号 個人売買の巻】
第1話を試し読み掲載

























ガソリンスタンドのバイトを終えた亮平の所に紗己が会いにくる。
紗己は16歳の誕生日に合わせて原付免許を取得していた。

紗己は何か良いバイクを探しているが予算が5万円しか無く、足りない。
それどころかバイクの買い方・登録のやり方すらよく知らない紗己に
亮平は雑誌の個人売買を使えばいいよと色々アドバイス。
中古のちょっとボロいホンダDIO-SRを手に入れた紗己。

亮平はプレゼント代わりにヘルメット代と、
足りない分のお金を負担してあげたのだった。

このDIOから物語は始まる。


【第2話 1996年1月号 チャンバーの巻】
紗己は一緒に亮平とツーリングに行くが、
亮平のFXの速さに付いていけず、
無理をして転倒してしまう。

亮平に怒った紗己は
鮫島の親父さんにDIOのパワーアップを依頼する。
影でそれを見ていた亮平が、罪ほろぼしの為に
DIO用の中古社外チャンバーを用意し、鮫島の親父さんが改造した事にして
DIOを自分でこっそり改造・調整してあげるのだった。


【第3話 1996年2月号 カッティングの巻】
DIOの転倒した傷を目立たなくするついでに、カッティングシートでドレスアップ。
紗己は亮平にデザインさせてみるが、絵心とデザインセンスがあまり無い亮平。
結局紗己がデザインし、トレーシングペーパーやデザインナイフを駆使して
かっこいい紗己仕様のDIOを一緒に完成させたのだった。


【第4話 1996年3月号 ブレーキパッドの巻】
亮平の中学時代のろくでなしの先輩、若林が「一晩だけ紗己を貸せよ」
「そうしたら他に女を世話してやるよ。どうせ今の彼女に飽きてるんだろ?」
『冗談にしては笑えませんよ』と亮平。
それでも引き下がらない若林は「この辺を走れなくしてやるぜ?」と脅す。

鬼畜な若林は「お前のFXと俺の400では勝負するにはハンデがありすぎる」
「50CCバイクで決着を付け負けた方が彼女を一晩貸す」
「俺はレース仕様のNSを持ってくる、お前は彼女の原チャリで来い」
という腐った勝負を持ちかける。

夜中の漁港のコンテナ群がレースの舞台なので
ストップ&ゴーに重点を置き、DIOのブレーキパッドを交換・強化する。
亮平は勝負に勝ち、紗己を守れるのか?


【第5話 1996年4月号 エアクリーナーの巻】
鮫島さんが出かけている間、紗己と店番をしていた亮平。
そこにスクーターの調子が悪くて困っているキレイなお姉さんが店に来る。
「弟が勝手に改造しちゃってね…」

亮平は不調の原因が社外エアクリーナーのポン付けであると見抜き
キャブレターのジェット交換・調整をするが、亮平はお姉さんにデレデレ。
紗己の激しいやきもちを買うのだった。


【第6話 1996年5月号 プラグの巻】
亮平の家にお泊りしていた紗己。
バイトに出かける前に一度家に帰ろうとするが
DIOのエンジンがセルを回してもキックしてもさっぱりかからない。
頼りの亮平はバイトに出かけてるし、鮫島さんの店はまだ開いてない。

紗己はこういう時の対処法を思い出し
亮平の部屋にあった買い置きのプラグで、
初めてのプラグ交換に挑戦する。


【第7・8話 1996年6・7月号 プーリーの巻 前編後編】
鮫島モータースに紗己の中学時代の同級生、多恵子がスクーターの修理に来ていた。
「私のスクーター、彼がチューンしたのよ ハイスピードプーリーで100`は出るんだから」

紗己は乗ってみるものの、亮平がチューンしてくれた自分のDIOよりいまいち
速く感じられない。『私のスクーターの方が速いわよ』と、口論になる。
「高校にも行ってないヤンキーに何が出来るのよ」の様な言い方の多恵子。

乗りやすいようにと紗己の腕を考慮してプーリーを改造していなかった亮平は
紗己に泣きつかれ、半分仕方無くプーリーの交換と足回りの改造を施す。
しかし勝負の前に多恵子はスクーターを事故で壊してしまう。
しかも実はそれは彼氏の物だった。 困り果てた多恵子は紗己に泣きつき、
なんだかんだで仲直り。

亮平が高校に進学しなかった理由も明らかに。


【第9話 1996年8月号 インテークチャンバーの巻】
夏の暑い日、部屋のエアコンが壊れている亮平は
涼みに鮫島モータースに来るものの、
親父さんは七月末までエアコンは入れない主義だった。

カウンターでだらけている所に紗己が「DIOの出足の遅さを何とかしてよ」
と亮平に頼むが、亮平は暑くてやる気ゼロ。
鮫島さんがインテークチャンバーを用意して取り付けようとするが
親父さんの取り付け方がダサいと、いちゃもんを付ける亮平。
結局自分で作業を始めるのだった。


【第10話 1996年9月号 ライトの巻】
ロービームが切れていると警官に止められた紗己。
警官と口論している所に亮平が鮫島さんのトラックで通りがかり
その場をごまかしてスクーターをトラックに積み、逃げるように立ち去る。
(実は亮平はこの時点でまだ自動車免許を持っていなかったのだ)

鮫島さんに無免許運転を怒鳴られるが、またごまかす亮平。
DIOのライトの仕組みを紗己に説明しつつ
耐熱塗料のクリアーイエローで電球の色を黄色にし、
紗己はいつもと違うライトの雰囲気を楽しむのだった。

しかし今度はノーヘルと一時停止違反でまたあの警官が…。


【第11・12話 1997年10・11月号 カバー類リペアの巻 前編後編】
紗己のDIOが何者かに盗まれた!
亮平は仲間を使い、犯人の中学生2人組を捕まえる。
しかしすでにDIOは事故で外装がめちゃめちゃになっていた。

亮平の中学時代の事を知った2人組は亮平を怖がり、ひたすら平謝り。
しかし亮平は殴らないし怒鳴らない。
修理代だけを受け取り、2人を許す。

ボロボロになったカバー類をパテや瞬間接着剤で修理し、再塗装を施す亮平。
「前よりキレイになったみたい」と喜ぶ紗己。

なぜ亮平は泥棒を怒れないのか?と疑問に思う紗己。
その秘密は鮫島さんと亮平が初めて出会った時の理由にあった。


【第13話 1996年12月号 タイヤ交換の巻】
多恵子と一緒に峠のミニツーリンクを楽しんでいた紗己だが
DIOの後輪が裂けるくらいに完全にパンクしてしまう。
だが鮫島さんの店は火曜日が定休日。
連絡が付けられず助けに来てもらえない。

とりあえずタイヤの裂け目に草を詰め、一番近い
主人がもう亡くなっていた元バイク屋を見つけるが、
その店には半分ボケ気味のおばあさんがいるだけだった。
おばあさんのあまりのボケっぷりにキレそうになる2人。

電話で亮平にタイヤの交換方法と、他のタイヤの特性を聞きながら
店にあるタイヤの売れ残りと設備でタイヤ交換に挑戦する紗己。

タイヤレバーを探す二人だが、黙って見ていたそのおばあさんは
実はタイヤ交換だけはちゃんと出来ると知り、
最初からタイヤ交換しようとしてるくらい見りゃあわかるでしょ!
と言わんばかりに紗己のイライラは頂点に。


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