ラブラブチューニング1997

【第14話 1997年1月号 雨の中でエンジンがかからないの巻】
亮平はどしゃぶりの雨の中の公園に、紗己のDIOを発見。
近くでうずくまっている紗己を見つけた亮平は
紗己の身に何かあったのかと心配するが、
実はただサイフを落として途方にくれているだけだった。

紗己は結局サイフを諦めて帰ろうとするが、
DIOのエンジンがまたもや急にかからなくなってしまった。
古くなったプラグコードが裂け、雨水でリークしていたのだ。
何とかビニールテープで応急処置を施し、修理ついでに
シリコンコードに交換するのだった。


【第15話 1997年2月号 簡単なトルクアップの巻】
鮫島さんが風邪で休みを取ったため、亮平は店番を買って出る。
しかし相変わらず全然客は来なくて暇でしょうがない。
やる事が無いので、丁度良い所にやって来た紗己のDIOの
エンジンをオーバーホールをするついでに、ガスケットを薄くしてトルクUPを図る。

自分の腕前にうぬぼれる亮平だが、
いざ走ってみると速度の後半の伸びが出ない。
次の日、鮫島さんが原因を調べ、ベースガスケットを入れ忘れている事を指摘。
鮫島さんにきつく怒られた亮平はションボリ。 紗己が優しくなぐさめる。


【第16話 1997年3月号 雪の中を走った後は…の巻】
雪解けの泥だらけの道路を走ったまま、ろくに洗車をしていない紗己。
そのあまりの汚れっぷりに、店の前を通った人が驚く始末。

鮫島さんに「あんなに汚れたのを店の前に置いとけないぞ!」
と怒られるが、寒いから今度と言っても、鮫島さんは「今すぐやりなさい」
丁度やって来た亮平にすら、「お前、田んぼにでもつっこんだのか?」
とまで言われ、しぶしぶ洗車を始める。

亮平は紗己に、洗車後の各部のグリスアップのアドバイスをする。


【第17話 1997年4月号 明日のツーリングが雨になっちゃうかも…の巻】
明日の亮平とのツーリングをとっても楽しみにしている紗己。
しかし鮫島さんが、「天気予報では明日の雲行きは怪しい」と言うが
楽しみのあまりに気が立っている紗己にほっぺたをつねられる。

「嵐にでもなんない限り行くからよ」と亮平。
ゴーグルに撥水剤を吹いたり、水抜き剤を用意したり、
自作ステッカーの雨水からの保護方法、キャブに雨水が入った時の対処や、
エアフィルターにカバーを自作して付けたらどうか等、雨対策の話をしてあげる。

しかし話が終わる頃、外には雨では無く雪が降って来てしまった…。
とっても楽しみにしていたツーリングはおあずけに。


【第18話 1997年5月号 エンジンを回しすぎたツケ…の巻】
DIOのエンジンが町で走行中に突然不調になってしまった。
原因がわからずメソメソしている紗己に、見物人まで集まってしまう。
なぜか亮平はそこにいたのに、こっそり見物人に混じって見ていた。

原因はただのオーバーヒートで、エンジンを切ってしばらくすれば自然に直る。
亮平はそれを知っていたから、
見物人に「ダッセー オーバーヒートかよ」と言われるのを見越して
声をかけず他人のフリをしていた。 でも冷たいぞ亮平。 

案の上、見物人達から「ダッセー」と言われるが亮平が大声で一喝。
店に戻った亮平達は、DIOに冷却用のダクトを作るのだった。


【第19話 1997年6月号 リミッターカットの巻】
「チューンしてあるのに、他のスクーターにホイホイ抜かれるのは
リミッターが生きてるからじゃないの?」と友人に指摘された紗己は
初めてリミッターとCDIの存在を知る。

亮平と鮫島さんは、まだ初心者の紗己の腕の事を考えて
今までリミッターの事は秘密にしていたのだ。
紗己も免許取得から約一年経ち、走り方も身に付いたと
亮平に乗り方の上達を認められ、社外CDIに交換する事になった。

鮫島の親父さんと亮平は、CDIの特性や固定方法をああだこうだと
色々相談しながらCDIを取り付ける。 そしてDIOはさらに速くなった。

試し乗りをしている最中に紗己はふと悟った。
「街中じゃ出せるけど出さない…これが粋なのよ」
紗己はバイク乗りとしてまた一つ成長したのだった。


【第20話 1997年7月号 ガソリンの話の巻】
亮平がガソリンスタンドのアルバイトを終えた所に
お腹をすかせた紗己がご飯をおごってもらおうとやって来る。
ハンバーガーでも食いに行くかと亮平は言うが、
「FXにはハイオクを入れるのに、私にはハンバーガーなの?」と紗己。

亮平がFXにガソリン添加剤を入れている所を見た紗己は
「何それ?そもそもレギュラーとハイオクはどう違うの?」
亮平は仕事上燃料の知識があり、ウンチクを紗己に講釈する。
※この回で亮平のアルバイト先のガソリンスタンドは日石である事が判明。


【第21話 1997年8月号 エンジンチューンしたからには…の巻】
紗己がDIOで事故を起こして病院に運ばれた!
亮平は慌てて病院に駆けつける。
怪我はかすり傷程度だったのだが、一応検査入院する事に。
亮平はお見舞いに来ていた紗己の母親に
もう交際をやめるように言われてしまう。

悩む亮平は、気を紛らわすために
とりあえずDIOのエンジンオーバーホールをするのだった。


【第22話 1997年9月号 エンジンチューンしたからには…の巻 後編】
※タイトルは原文ママ

退院した紗己と一緒に、紗己の母親が店に訪ねてくる。
対応した鮫島の親父さんが、亮平が修理とチューンを施した紗己のDIOを
見せ、「あいつはきっと良い単車屋になります」と、二人の仲をフォローする。


【第23話 1997年10月号 運転技量に合ったサスチューン…の巻】
亮平のチューンの腕前を聞きつけた
原付免許取得したての初心者二人組が店を訪れ、
亮平に自分達のスクーターのチューンを頼むが、亮平は聞き入れない。
それでも引き下がらない二人に亮平は、二人が紗己との原付勝負で勝てば
チューンしてやっても良いと言う。

勝負に備えるのと同時に、亮平はそろそろ紗己の腕前に合わせて
DIOのリアサスを強化しようと考えていたのだ。
紗己はてっきり最高速対決だと思っていたのだが…?

亮平はチューンよりもまず乗り方を磨く事の大切さを
まだ初心者の二人に教えたかったのだ。


【第24話 1997年11月号 スジの通ったホーンの…の巻】
鮫島モータースで紗己は暇を持て余し、意味も無くクラクションを鳴らして遊ぶ。
「スクーターのホーンの音はどれも同じような音だなあ」と
鮫島さんと談笑している所に亮平が登場。
それならばと解体屋から中古のホーンをいくつか買ってきて合わせ、
DIOをダブルホーンにしてホーンのハモリを楽しめるように改造する。


【第25話 1997年12月号 俺のイジった単車では二度と…の巻】
亮平の中学時代の親友の一人がバイク事故がもとで一週間後に亡くなった。
亡くなった彼も普段からバイクを亮平に整備してもらっていた。

事故の原因は本人の不注意からの事故で、亮平の整備が
原因では無いものの、「最近バイクの調子が少し悪いから見てくれよ」
と頼まれていたのだが、多忙でやってやれなかった事を亮平は少し気に病む。

葬式帰りの喪服で店に立ち寄る亮平。
とりあえずDIOのブレーキホースをステンレス製にして、ブレーキフルードも交換。
安全性を向上させるのだった。


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【資料 1997年 笠倉出版に泥棒+放火事件】


【チャンプロードの歴史】

チャンプロード創刊は1987年9月号。
「劇画麻雀時代」の増刊号という形でスタートした。
(雑誌コードの利用という形だと思われる)

当初は「暴走族」というよりも「街道レーサー」がメインで、
楠みちはるの漫画「シャコタン・ブギ」のようなものを思い出すとわかりやすい。

内容も半分は案外まともな自動車雑誌をしていて
プロによる改造相談のコーナーや、普通の新型自動車のレビュー、
AT自動車の危険性を指摘したり、交通違反の取締り法規の知識を
ヤンキーでもわかるレベルで解説したり、事故にあったときの対処法や
学校の男子の丸刈り校則は時代的にそろそろどうなのか?など
色々と社会派な事を扱う事も多かった。


特攻服やレディースなどがメインになってくるのは91〜92年ぐらいからで
じょじょに現在に至るチャンプロードの基本が固まる。

93年ごろに暴走族路線をやめたライダーコミックの読者が
「チャンプロード」とミリオン出版の「ティーンズロード」に分かれる。

このあたりからチャンプロードは雰囲気がいっきに変化し
かつての暴走族がメインのころのライダーコミックの雰囲気が混じってくる。
実際95年頃から2002年あたりまでのチャンプロードの全体の構成は
かつてのライダーコミックにとてもよく似ている部分が多い。


95年10月号 ライバル誌「ライダーコミック」休刊。
※暴走族路線をやめていたため実質ライバル誌ではなくなっていた。

98年10月号 ライバル誌「ティーンズロード」休刊。 ※1989年創刊


1999年頃にはチャンプロードは絶頂期を迎えるものの
ヤンキー文化の変化と衰退により、
2000年頃より現役の暴走族よりも旧車会が目立ち始める。

2005年頃にはシャリーやダックスの「浜松系」のカスタムの登場も増え始め、
同じバイクとチームが「チャンプロード」と一般バイク雑誌両方に登場し始める。




【他の代表的歴代掲載漫画】

世路死苦ブギ (漫画/智代次)
創刊号〜89年12月号終了 全25回 辰巳出版より単行本全2巻

〜以下未単行本化〜
疾風(かぜ)はララバイ (漫画/佐藤柔敏) 創刊号〜91年2月号終了 全40話
単コロなおちゃん奮戦記シリーズ (漫画/わたなべなおこ) ※NAO
ゴンベのウォッチング (漫画/かものはしなお・GONBE WATANABE)※NAO
青春交差点 (漫画/NAO)90年12月号〜連載中
グラビテーション(漫画/おぐ・ぼっくえ) 90年1月〜91年2月号終了 全13話
OUT BOYS (漫画/金城津斗夢) 91年3月号〜調査中
あつい瞬間(とき) (漫画/金城津斗夢) 調査中
オーバーハート(漫画/ひがしだみなみ)調査中〜1995年11月号終了
原チャリチューニングマンガ ラブラブチューニング(漫画/あろうれい)1995年12月号〜2004年4月号 全95話
イケイケチューンでGOGO (浜名っこ大佐)

〜現在の連載漫画〜
青春交差点
我流無頼伝



管理人の個人的にはオーバーハート OUT BOYS あつい瞬間は名作だと思うので
なんらかの形で再び日の目を見れる日が来ればいいなと思っております。
興味がある人は国会図書館でチャンプロードを閲覧して読めます。



〜単発&4コマ漫画短期連載〜
カッコつければ青春残酷物語なんだけど・・・。 ひで・かず(創刊号読み切り)
※劇画のただの濃ゆいポルノ漫画 なぜこんなもんを載せた?

カリアゲHANG ON (日野光太)
ギャグ・フリークス/ギャグロード (長谷川並一)
バリバリうんこ座り (朝倉世界一)