ラブラブチューニング2000

【第48話 2000年1月号 夜にご用心…の巻】
夜の峠で真古と紗己はドライブを楽しんでいた。
真古の走りに付いて来る二輪のライト、
それはまたピザ屋のジャイロを勝手に持ち出し
峠を攻めて遊んでいる亮平だった。

通りがかったハイビームのままの対向車に目がくらんだ亮平は
茂みに突っ込み転倒してしまう。

亮平はジャイロのフロントシールドに車用のスモークフィルムを貼るが
すぐ剥がれると真古さんにダメ出しをされ、ラジコン用のポリカーボネート塗料の
スモークグレーを塗り、ハイビームでも目が眩まないようにする。
しかし今度は夜中に前が見にくくなり、結局また茂みに突っ込む。


【第49話 2000年2月号 オカマとキレイさ勝負…の巻】
ジャイロにフォグランプを付けるために、中古のフォグランプを
酒井に探してもらっていた亮平。 しかしどこで情報が漏れたのか
あの板倉がフォグランプを沢山持って店にやってくる。
亮平は逃げようとするがもう遅い。

亮平はまたベタベタしてくる板倉を追い返そうとするが、
真古が「どちらがかっこよく上手にフォグランプを付けられるか」
「負けた方が言う事を聞く」という勝負で
二人に決着を付けさせる事にする。

しかし板倉も解体屋の息子なだけあり、知識もけっこうなもの。
亮平はオカマとデートをしなくても済むのだろうか。


【第50話 2000年3月号 女の子2人が秘密の行動…の巻】
真古と紗己がパソコンを買ってきた。
しかしパソコンを使えない亮平は蚊帳の外。
パソコンを使って何をするかも教えてくれない。
すねる亮平。

真古と紗己はオリジナルデザインのメーターをパソコンでデザインし、
プリントアウトしてDIOのメーターをドレスアップする。


【第51話 2000年4月号 アノ亮平スペシャル復活か!?…の巻】
アルバイト先のジャイロを勝手にいじり倒してた事がばれ、
ジャイロの無断使用を禁じられた亮平は、亮平スペシャル1号を
久しぶりに引っ張り出してくる。

樹脂製シートカウルの内側のビスを締めようとするが亮平の手では入らず、
紗己に代わりにやってもらうのだが、ネジ穴をなめてしまう。
壊した事がばれないように無理やり亮平にコーヒーを遠くに買いに行かせ、
紗己はその間に鮫島さんに何とかしてもらおうと…。

鮫島さんはプラリペアで修理しながら、パテを使ったネジ穴作りの話や、
ヘリサートなどのネジ穴再生のテクニックの話を紗己に教える。


【第52話 2000年5月号 ニップルって何!?…の巻】
真古と親父さんがRZのホイールのスポークの調整をしている所を
興味深げに眺める紗己。
そこに亮平が配達の途中で店に立ち寄り
スポークホイールの仕組みと、スポークを加工して
小径タイヤを作る時の話で盛り上がる。


【第53話 2000年6月号 オヤジサンの知られざる過去…の巻 前編】

※このお話は名エピソードなので紹介します。















アルバイトが休みの亮平は、
鮫島さんに倉庫の整理を手伝うように言われる。
しぶしぶ手伝う亮平だが、貴重なパーツの他に
倉庫の奥に古びたスポーツカブを見付ける。

そのスポーツカブは、鮫島の親父さんの人生に大きく関わったバイクだった。

昭和40年、鮫島源次青年は自分の店を持つために
躍起になっていた。 恋人の真理ちゃんのとの仲は
「お前みたいな奴は娘に近付くんじゃない」と
真理の父親に引き裂かれそうになっていた。

そこで鮫島青年は、土手で行われている賭けバイクレースに出場し、
あえて不利な50CCで参加して賭けの倍率を上げ
今までコツコツと貯めた当時では大金の5万円を自分に賭け、
賞金で店を持つ資金を作ろうとハイカム等、改造パーツを工夫・自作し、
次回の賭けバイクレースに備えるのだった。


【第54話 2000年7月号 オヤジサンの知られざる過去…の巻 後編】














さすがにクロスミッションなどそこまでは自作出来なかったものの、
自作マフラーや身の回りの物などを使い、
レース仕様のスポーツカブを完成させた鮫島源次青年。

当時のオイルの性能やレース場の土の荒れ具合なども計算し
仲間と真理が見守る中、土手で何度も転倒しながら調整を繰り返す。
自作のオイルク-ラーなど焼き付き対策も色々したが、
新しいオイルもろくに手に入らないなど不安を残しながらも
自分の未来を賭けたレースに挑む。


【第55話 2000年8月号 ポイントが狂うと…の巻】
せっかく倉庫から見付けたんだから、スポーツカブを復活させて
お店に飾ろう!と、真古は各部をしっかり修理するが、
エンジンがどうしてもかからない。

原因はジェネレーターASSYのポイントにある事はわかっているのだが
真古は今までポイント式のジェネレーターをいじった事が無かった。

肝心の親父さんは真理さん(奥さん。 どうやら亡くなっているようだ)
との甘い時代を思い出してニヤニヤとボケモード。 とても仕事にならない。
点火系統の知識がある亮平は、ポイント式とガバナー式の違いや
イグニッションコイルの役割などの持てる知識を自作の紙芝居で
紗己と真古にひけらかすのだった。



【第56話 2000年9月号 専用ツールが無くてイジれない…の巻】
ピザ屋のアルバイトが終わった亮平は、酒井と一緒に
裏に捨てられていた使い古しのジャイロを直して遊んでいた。
最近亮平の帰りが遅いと張り込んでいた紗己も混じり、
ジャイロのデフをばらそうとするが、ここは鮫島さんの店では無いので
特殊ナットを外す専用ツールが無い。

専用ツールについて談笑しながら亮平は
紗己が拾ったU字金具と鉄棒でロックナットを外したり
たまたま近くにあったオイルフィルターレンチと
自動車のファンベルトを組み合わせ、
フライホイールの回り止めに使うのであった。


【第57話 2000年10月号 たるんでくると何かが起きる…の巻】
ある暑い日、真古はRZ50で走っていたが
最近整備を怠っていたため、チェーンが伸びて外れて転んでしまった。

鮫島の親父さんに連絡が付かず、紗己に連絡し亮平を連れてきてもらう。
亮平はチェーン調整のコツと、チェーンの種類は他にどんな物があるか、
シャフトドライブのバイクもあるな…などを三人で語りながら修理。

自分で修理してもいいが、亮平が修理に夢中になっているので
その間やる事が無い退屈な真古さんは紗己とアイスをペロペロ。


【第58話 2000年11月号 亮平と真古のナイショ話…の巻】
最近亮平と真古さんが紗己の見えない所でコソコソ何かをやっている。

紗己が街に停めてある金メッキモンキーをしげしげと眺めている時に、
たまたま亮平と真古が一緒に歩いている所に鉢合わせた紗己は
亮平が浮気していると勘違いしてションボリ。
(紗己はいつもメリケンサックを持ち歩いている事が判明)

実は紗己が最近マニュアルバイクの乗り方を憶えたので、
亮平と真古は知人(猿顔の人)から紗己の誕生日のプレゼント用に
中古のモンキーを安く売ってもらい、受け取りに行く所だったのだ。
驚かそうと思って黙っていたのだが、ばれてしまった。

誤解か解け、すぐ乗りたいな〜と遠まわしに態度に表す紗己だが
しかしクラッチが滑っているので、すぐにプレゼントする事は出来ない。
クラッチの事をよく知らない紗己は仕組みを二人に教えてもらう。


【第59話 2000年12月号 真古サンの苦労は何だったの!…の巻】
紗己がバイトの帰りに街を走っていると、
突然モンキーのクラッチが完全にスカスカになってしまった。
救援に呼び出された真古は乗ってきたRZ50を紗己に貸し、
押しがけのやり方を解説しながら苦労して店までたどり着く。

クラッチの修理ついでに、一度エンジンを完全にオーバーホールする事にした二人。
空けてみるとシフトフォークは磨耗し、シャフトは曲がっていた。
前の持ち主がろくにオイル交換をしていなかったのだ。

ついでにレース仕様だった磨耗したクロスミッションも
店にあった程度の良いノーマルに戻し、
ようやくエンジンを組み直すが、実は亮平がオーバーホール済みのエンジンを
もう一つすでに用意していたのでした。


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