6V/CD90エンジンを極力ノーマル風にモンキーに載せよう

最強の6Vカブ系エンジンと例えられるCD90Aエンジン
搭載している人は多いが、きちんと作るのは意外と面倒。 中級者以上向け
最近は良い6V/CD90Aの中古エンジンが少なくなりました。 持ってる人は大事にしよう。


今回用意したモンキーはZ50J-13XXXXX・遠心3速クラッチ


【主に用意するもの】
●CD90Aエンジン、フレーム番号HA03-1000003〜1024852のもの。
●CD90Aキャブ本体もしくは社外PC18キャブにメインジェット#82、スロージェット#35を組む。(純正と同じ)
MJ#82 99101-116-0820 SJ#35 99103-355-0350 PC18キャブパッキンセット 16010-116-700
※ジェット設定はあくまでもCD90A純正です。今回は純正のままですが、
そちらの使用するマフラーやエアクリでまた変わります。
●武川・PC20用マニホールドセット推奨
●CD90Aの配線と電装一式・ハンドルスイッチなど一式
●CD90Aのライトリフレクター一式(ポジションランプが装備でき、モンキーのライトリムに組める。)
ポジション対応ライトリフレクター 33104-350-003 ポジジションランプゴムソケット 33111-088-000
ポジションランプソケット 33110-088-000 電球6V/3W 黄色
●6Vのハイ/ロービーム電球
●CD90のクラッチケーブルレシーバー 50356-198-000
●CD90Aスロットルケーブル 17910-198-010 長さもぴったり。
●現行12Vモンキーのハンドル本体を左右。(余計な配線用の穴が無いため)
★CD90Aクラッチケーブル 22870-198-000
(モンキーには長すぎるので業者での加工推奨)
アルキャンハンズ http://homepage3.nifty.com/alcanhands/ (ケーブル送って工賃8000円位)
●お好みのマフラー。(クラッチケーブルによりノーマルマフラー・ほぼ全てのアップマフラー不可)
●リアスプロケット31丁(6Vゴリラは標準装備) フロント15丁(CD90Aは標準装備)
○エアクリーナー ※管理人仕様では、キタコの「オールウェザー・スーパーパワーフィルター」が一番良かった。

★6Vゴリラに搭載する場合は6Vモンキー用シーソーチェンジペダル
★6Vゴリラには12Vゴリラ純正ハンドルが必要
★6Vゴリラにはライトリフレクターにポジションランプ用の穴を作る加工が必要
※6V郵政カブのライトリフレクターを使う方法もある。


※オイルクーラーは別に必要ありません。お好みでどうぞ。

今回の改造は、CD90Aのメインハーネスをモンキーフレームに合わせて巻き直し、
スイッチボックス等も全移植なので、電装関係はCD90Aの性能を活かせる。
「ライト関係豪華仕様」です。
ハイビーム・ロービーム・ポジション・OFFが使えます。

※イグニッションコイルは6Vモンキー・ゴリラの物がそのまま使えます。性能に違いはありません。
CD90Aの物に交換の必要はありません。(そもそも形状が違うためフレームに収まらない)


ハーネスも電装もスイッチボックスも6Vモンキー・ゴリラのままで改造する方法もありますが
ハンドルとクラッチケーブル・クラッチホルダーの問題にぶつかります。(ケーブルの形状の違いから)
上がCD90A用 下が6Vのモンキー・ゴリラ用

ケーブルをハンドル・エンジンに合わせて特注するか、
ケーブルの二個一など、自作できる人はやってみてください。
そっちの方はメインハーネスの移植はいらないので
それも楽といえば楽ですが、私はやりません。

ライト関係は豪華な方が良いし、
6V時代同士のパーツの組み合わせなので
組み上げた時の各部のデザインに違和感が無いしね。




【注意と心構え】

90CC以上のエンジンは50/70CCエンジンよりも
シリンダーが6ミリ長いため、
フレームの量産製造誤差によりシリンダーヘッドの先端が
フロントフェンダーに接触してしまう車両もあります。
(詳しい事は12Vカブ90編で)


シリンダーが6ミリ長いため、
社外マフラーの一部はステーの寸法が合わず
取り付けが出来ない事もあります。

全く同じマフラーでもステーの位置や曲げに
製造誤差がある時もあります
『あの人のはちゃんと付ける事が出来てるのにナゼ?』
という事もあります。

マフラーステーの穴を楕円にしてる物もありますが、
それでも全く合わない時があります。
それはカスタムパーツメーカーを呪ってください。

社外マフラーは50CCエンジンの寸法に合わせて
設計をしている事が多いようです。

※このあたりの話はタイカブ100EX編も合わせて読んでください。



《より美しくノーマル風にしたい人は…》

★固定方法の問題から、タケガワ製モンキー用右側サイドカバー。
(塗装とクラッチケーブルの逃げ加工が必要)

…ダウンマフラーで右側サイドカバーは絶対付けれ。みっともないから。



【12Vよりも6VのCD90エンジンを使う利点】

遠心3速モンキーのシーソーペダルがそのまま使えるので見た目も操作性も良い。


ところで、管理人は他のモンキーを扱った一部のサイトに言いたい。
「モンキーに12V/CD90のエンジン」載せて、なぜわざわざCD90用のシフトペダル後部を
切 っ て 使 う の か と 。

12Vモンキー用使えよ。 なぜそこで金をけちる? 今すぐ注文して来い。

得意気に「我が家のCD90搭載スペシャルモンキーの紹介です」 
で、何が「ペダルの後部を切って装着しまし(略

スプロケットカバーもだよ! そんなモンキー晒すな!




【キャブレターとエアクリーナー】

CD90AのエンジンにCD90A用のPC18が適合するのは当たり前の話だ。

マフラーは今回、全体的に目立たない上に安いという理由で、
メーカー不明のダウンマフラーを装備している。
このエンジンには相性が良いようだ。しかしかなりの爆音である。
もちろんJMCAなんか認定していない。

エアクリーナーは三種類試してみた。

まずカブ90エンジン搭載編やタイカブ編でも使っている
ゼロレーシングのハイパフォーマンスエアクリーナー(左)

デイトナのオールウェザー型エアフィルター(中心)

そしてキタコのスーパーパワーフィルター


結論から言うと、管理人仕様に一番適合するのは
キタコのスーパーパワーフィルターだった。 セッティングが100%近く出る。


※ゼロレーシングの物は、吸気性能を中に仕込まれている遮蔽版を
脱着・交換する事により、吸気量を調整出来るという素晴らしい物。
(詳しい事はタイカブ100EX編で解説)

しかし、遮蔽版を取り除いても吸気の性格が
マフラーとエンジンに合わないのか
セッティングがイマイチ出てくれない。
空気が少し足りないようだ。

いくらセッティングをしても、チョークを半分引いたままのような
吹き上がりになってしまう。(ジェット類の交換はしていない)
アクセルを開けた感じも、1テンポ遅れたような吹き上がり。

このエアクリーナーは12Vエンジン+PB16キャブレターで実力を発揮するようだ。



※デイトナの物は論外で、
いくらニードル位置を変えようがセッティングしようが今回の仕様では全く駄目。
アクセルを開けた感じも重々しく、マフラーから火を噴く。
空気を吸いすぎてしまうようだ。(ジェット類の交換はしていない)

行き着けのバイク屋に、同じ6V/CD90Aエンジンを載せた別の客のモンキーがあり
仕様はPC20/CD90Aジェット仕様+デイトナエアクリーナー+タケガワマフラーで、セッティングは完璧。
各パーツの組み合わせにもよるのだろう。


《注意》
あくまでPC18キャブレターCD90A純正ジェット仕様と、
今回の給排気装備との組み合わせでの結果だ。
他のパーツとの組み合わせではまた違うだろう。

少なくとも管理人と全く同じ仕様にするのなら
参考にして欲しい。




【マニホールドのお話】

「なぜいつも原付板はタケガワのマニホールドばかりなの?キタコのでもいいんじゃないの安いし」

《答》タケガワのPC20・18用マニホールドは、ドレンチューブが装着できるから。
左はタケガワ・右はキタコ。  右のキャブレターは前の持ち主にチョークレバーがカットされてしまっている。

キタコのマニホールドセットには遮熱スペーサーが最近付くようになった。

8ミリぶんの高さを稼ぐ事はできたけども、それでもドレンチューブを付ける事はできない。
(ノーマルシリンダーでの話。ビッグフィンシリンダー等ではさらに話が変わってくる)

こだわらない人は別に良いのだが、
シリンダーまわりがオ-バーフローの時にガソリンでベチャベチャになったりします。
何かの拍子で火達磨になるかもわかりません。キタコはさっさと改善しなさい。

スペーサーを二枚重ねにする等でなんとかしようと思えばできない事は無いが
バカバカしいしみっともない。

※CD90Aエンジンのシリンダーヘッドのインテークポート穴の直径は22ミリ
タケガワのマニホールドはPC18/20用でインテークポートが15ミリ・22ミリの二種類がある。
PC18用は15ミリ PC20用は22ミリだが、
ポート側の穴以外に取り付け寸法、形状に違いは無い。
PC18・PC20のどちらのキャブレターも取り付ける事ができます。

※このあたりの話はC90/12V編も合わせて読んでください。


画像は、「悲惨な中古PC20」の良い例

スペーサーが付属する以前は悲惨だった。
キャブレターのドレンチューブ取り付け部をカットする必要があったので、
現在はかなりマシになった。
中古のPC20キャブレターにはカットされている物も 多く出回っているので買う時は注意しよう。

スペーサーもあるのに、なぜかドレンチューブ取り付け部がカットされている。
ビッグフィンシリンダーにでも付けていたのだろうか。

そしてなぜなのかわからないが、
キャブレタートップのゴムカバーを付けないで売る馬鹿が本当に多い
ケーブルキャップシーリング 16118-166-004



【配線のお話なのだが】

今回の難しい箇所は、右側のサイドカバーの加工と塗装・そして最大の難関は配線の巻き直し。
配線加工に自信の無い人は無理せずバイク屋などに依頼しましょうね。
イグニッションコイルは6Vモンキーの物がそのまま使える。CD90の物に交換の必要は無い。
CD90用のイグニッションコイルは大きいので、フレームの固定部にそのままでは収まらない。
どうしてもCD90A用のコイルを使わないと嫌だと言う人はステーを自作する事。


今回は電装もスイッチ類もほぼ全移植なので、配線はモンキーに合うように
全体の形をフレームに合わせて巻き直すだけ。


配線の巻き直しは画像と説明で伝えきれるものでは無いので省略。


配線加工で何が一番難しいか、それは何がどこに繋がるのではなく、
加工中に特殊な色の配線が足りなくなる事。
手を抜いて中間だけ市販の黒い配線を継ぎ足し、見える所だけ
その色に戻すなどしていると、混乱する上に断線などの原因にもなります。
ジャンクハーネスが一束あると楽なので、中古で不人気車のハーネスを入手しておくと良い。

もちろんハンダ付けをし、、端子をカシメる電工ペンチを使う事。
仕上げは熱収縮チューブと配線巻き用専用テープを巻く。
配線図も用意しておいた方が良いのは言うまでもない。
ただ剥いた配線を指でよじって安物のビニールテープを巻くだけのような作業はやめれ。
完成した時に運良く作動しても、いずれ必ず断線やショートの原因になる。
安物ビニールテープもベロベロにふやけて2年も経てば無残な姿になる。


CD90A/CD50Zのポジション対応ライトリフレクターをモンキーのリムに組んだ物
ポジションランプのゴムソケットを外して撮影


6Vゴリラのライトリフレクターには、ポジションランプ用に
直径19ミリの穴を開ける必要がある。
何か他の車種でポジション用の穴が最初から開いている
同寸の純正ライトリフレクターを探したが、どうしても見つからなかった。
一応、穴を開けた所には錆び止めを塗っておこう。
そしてゴムソケットをはめこむ。


【6Vゴリラ ポジションランプ搭載に もっとこだわりたい人は】

6Vのゴリラライトには、パッキンも6Vゴリラのまま
6Vの郵政カブのライトリフレクターがそのまま使えると
常連のk-don氏から報告があったぞ。
加工出来ない人や、どうしても加工が嫌な人はこっちも考えよう。


33104-121-971 ヘッドライトリフレクター¥934
34904-GK4-631 ポジションソケットCOMP ¥388
値段は2005/11/09時点。

バルブは5Wのウェッジ球。
※ソケットCOMPにバルブは付属しない。



管理人のようにレンズのパターン(模様)までもこだわる人は、とことんこだわろう。
レンズのパターンが違っても、ヘッドライトレンズの大きさはもちろん同じだ。
CD50/90も後期ではモンキーと同じレンズを使っている。

年式によって、モンキーもCD50/90もレンズのパターンが違ったりするが、
ハイビームがあろうと無かろうと性能に大差は無い。

そのあたりは、色々な年式のモンキーやCD50/90を、
各ライト機能とレンズの関係に注意して
実車をよく見るとわかるだろう。

レンズのパターンは、年式や車種によって少なくとも4〜5種類は存在する。




【走行性能】

最高速度89km/h
Fスプロケ15 Rスプロケ31

エンジンの実力をほぼ完璧に発揮していると言える。
どのギアからでもしっかり加速し、とてもパワフル。

これは速い!



CD90エンジンは、クラッチの仕組みから、
正統派のやり方ではどうしても
ダウンマフラーかカチ上げマフラーしか選べない。

そのために、マフラーの腹をちょっとした段差でも擦ってしまう。

車高を高くするために足回りの改造をするべきだとは思うが
原付板では足回りの改造は一切しません。
みなさんは自分の走り方・道路環境・交通事情に合わせて
足回りを強化してくださいね。



※12V/CD90エンジンはCD90Aと変速比が違うため
適切なスプロケット設定が変わります。
12V/CD90エンジンでは
何丁が適切なのかは管理人は知りません。

《参考》 
6V/CD90A ノーマル車体 F15 R42
12V/CD90 ノーマル車体 F14 R35

6V/CD90A変速比 1速/2.538 2速/1.611 3速/1.190 4速/0.958 一次減速比/4.058
12V/CD90変速比 1速/2.833 2速/1.750 3速/1.238 4速/1.043 一次減速比/4.058




【各部の今回の重要な改造箇所の画像】
タケガワ製右側カバーの加工と装着はこのように。
クラッチケーブルが通るために、加工しなくてはならない。
固定方法の問題から、タケガワ製の物しか使えない。
専用ステーで、マフラー固定用・キャリア固定部のネジ穴を使って固定する方式。

こんな感じでクラッチケーブルの逃げを作る。
FRP製なので、ヤスリと耐水紙ヤスリでサクサク加工出来る。
うっかりすると削りすぎてしまうくらいよく削れるので注意。

加工後はボディ色にもよるが
デイトナの黒のウレタンスプレーでしっかりと塗装しよう。


↓モンキー用は、画像の様なタイプの物は使えない。
今更説明は不要だと思うけど、CD90エンジンのクラッチケーブルホルダーは
フレームのエンジンマウント部を使うわけだからね。


ゴリラ用右側カバーはケーブルが干渉する心配は無し。


4Lモンキータイプもクラッチケーブルの逃げを加工しなくても良いかもしれない。
実験した人はぜひ報告して欲しい。


ハンドル周りとエンジン周り
ライトはON/OFF・ポジション・ハイ/ローにできる。
12Vのモンキーとは一見似てるけど、全然違うでしょう?
しかも違和感無し。

NSR250用のキルスイッチを装備している。取り付けはイグニションコイルとメインハーネスをつなぐ
白黒の配線の中間にキルスイッチの配線を経由させるだけの5分で出来るお手軽改造だ。

このモンキーは長距離走行目的なのでキタコのオイルクーラーを装備している。
別に普通に乗る分には無くてもいい。


このCD90Aエンジン本体のみ入手すると、クラッチケーブルの形状の違いや、
配線加工時にスイッチ機能の違いでさらに泣いたり
キャブレターだのなんだので余計に金がかかる、
今回のようにフルセットで買う事をオススメする。
キーセットも付いてるとさらに良い。
もしくはCD90Aの事故車を丸ごと入手。

ちなみにCD50/90にはモンキー・エイプのライトケースが使える。
おにぎりのようなメーターが嫌いな人はどうかな?
モンキー系の社外メーターも使えるようになる。

シリンダーホルダーを外し、モンキーライトケースにキーシリンダーを移植する。

CDのキーシリンダーホルダーは
CDのハンドルトップブリッジのハンドルホルダー固定ナット用のワッシャーも兼ねているので、
これを外したあとは、同じ大きさ・厚さのワッシャーを入れよう。

そうしないとハンドルがガタガタになるよ。







【管理人の独り言】

事故などでメチャクチャにならない限り
どんなバイクも車もあなたが亡くなったり、
何かの事情でいずれ人手に渡るものです。


バイクが大好きで、改造も好きなら
「前に乗ってた奴、なかなかやるじゃねえか…!」と
次の持ち主に思わせる様な改造と作業をしようじゃないか。

きっとバイクもそのほうが嬉しい事だろう。

何台も車体・エンジンをレストアしてるとね、
前のオーナー見つけたらぶっ殺(略  …と思う時がよくある。


武川のマニは寸法が良いのでオススメだ。
ダウンマフラーなので、PC18のアイドリング調整がやりやすいのは良いが…。

やっぱりダウンマフラーには、右側カバーは大事だよね。

右がスカスカなモンキーはダメだ。みっともないぞ。
そのあたりのコダワリで、乗ってる奴のレベルと愛着ぶりが
わかるってもんですぜお前ら。


ダウンマフラーだから使い勝手が悪くて、あまり乗る気がしないがね('A`)
あまりの爆音ぶりに このマフラーはちょっと考えものだ。




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