小ネタ2

まだまだネタ地獄は終わらない


【懐かし広告】

古本屋で見つけた数冊の70年代後半のヤングマシン誌から、
面白い広告などを選び出してみた。

※広告は当時のものです。店に問い合わせたりしない事。

乗り物館 の昭和52年当時の広告


モンキーニーラー(サイドカー)
『モンキーニーラーを上野松坂屋6階に展示』
他の1977年の広告に告知が。 見に行った人はいますか?
といっても、もう30年近く前の話。
実際見に行った人はもう50歳くらいですね。


まだこの頃は、今の形の5Lモンキーは存在していなかった。
早矢仕の広告はまだ見かけない。


DAXアクセサリー
この画像はいろんなショップ広告で使い回されている。
このフル装備ダックスにはあまり乗りたくないような…。


6Vにも強化電装部品があったんだってさ。
サンヨーテクニカ製  6V用「ICイグナイター」…?
時代が変わってもこういう商品の謳い文句は変わりませんね。
しかしラッタッタからGT750までこれでOKとはずいぶんとマルチなんだな。
20パーセントのボアアップに相当って・・・モンキーなら60CC近いパワーになるというのか?
「宇宙時代の幕開け!」 (・∀・)ノ

この手のいわゆる電装系オカルトパーツ的なものは
古い設計の自動車やオートバイでは意外と効果がある物もあるにはあるが
ほとんどは眉唾もの。 カスタムパーツで調子が良くなったのではなく
もともと交換前の純正電装パーツがへたってただけというのもよくある話。
これは効果があったんだろうか?


ヤングマシン 1977年6月号

この頃のヤングマシンは、現在のバイクカタログ状態の様な内容とは違い、
初心者からバイク屋までわかりやすく幅広く書かれた
本物の修理技術、レストア術、走り方、大型二輪免許取得のための技術や
ポケバイから大型外国車まで新車の必要以上に細かいレポート・豆知識、
車種別の修理・改造記事・レース・ツーリング記録などが満載。

今売っているどのバイク雑誌よりもはるかに面白い。

たまに何かのバイクのパーツリストが丸々掲載されていたり、
読者のページも「ガキの馴れ合い」では無く、まさに猛り狂う
「男の主張」そのものが毎月熱く繰り広げられていた。

この頃の最高に熱いコーナーに、
「ハローミスターポリスマン 上手なお巡りさんとの付き合い方」なる物があり、
道路交通法をじっくり研究し、取り締まり警官と戦う作戦を
練ってるとしか思えないコーナーがあったりと、
今では絶対出来そうに無いネタがいっぱい。


さらに面白いのが、読者投稿の記事やイラスト全てに
投稿者の本名、年齢、住所(しかも番地まで!)が
掲載されていたという、何とも大らかな時代だったようだ。

今はモトチャンプの軒下整備工場で活躍している伊藤 信さん(イトシン)も
現在と全く変わらない絵柄のまま多くの記事を書いている。

※伊藤 信さんは2010年7月に病気で亡くなられました。
ご冥福をお祈りします。




【ケイブンシャ 恐怖体験大百科 昭和59年】
今は亡きケイブンシャの大百科シリーズ。

この大百科シリーズの恐怖本とホビーシリーズはガチでしたねえ。
プラモとか鉄道模型とか心霊写真とか宜保愛子さんとかさ、
今見ても本当に濃いよ。 プレミアつきまくり。
このノリでカブ系の本作りたいよね。 何? コロタン文庫? うるせぇ死ね。

ちっちゃくて分厚くてさ。 今の本屋には大百科成分が足りない。
書いてる事もちょっといい加減で怪しいの。
無名な漫画家の短編漫画とかあったりしてさ。
今ではコンビニ雑誌の500円ぐらいのオカルト単行本なんかがその立場かな?

…で


やっぱりカブは最強だぜ。




【ロードランナー】
乗り物漫画と人情漫画を描かせたら本当に右に出る者はいない
だがジャンプの打ち切り王 次原隆二先生の漫画 全3巻
現在はコミックバンチでレストアガレージ251を連載中。

16歳だがすでにバイク歴10年のフリーのバイク急便 速水 烈は
配達で色々な事件に巻き込まれるも、持ち前の超絶ライテクで大活躍。

だが後半でレースバトル路線変更→打ち切り。
でも面白いんだけどなあ。
80年代後期のジャンプのレベルは凄すぎたのさ。
モンキー乗りの準主役、西園寺秀麿が登場する。
メカは相変わらず物凄い描き込みなので
モンキーに何のカスタムパーツが使われているとか
わかる奴にはわかるんじゃないかな?




【陣野平蔵】

珍走漫画「特攻の拓(ぶっこみのタク)」の登場人物。
主にオリジナルのコミックの13巻以降に登場。

バンドのメンバーであり、本人は暴走族ではないと主張しているが
やっていることはあまり変わらない。


実はこう見えて戦闘力が高めなのでナメではいけないぞ。



”ホンダ モンキー”に”乗って”いるんだぜ…!?
!?  平蔵サン、自分はZ50JVはゴリラだと思うんです。


平蔵サンは一体どんな転び方をしたのでしょうか。


平蔵サンの愛車 4Lモンキー(黄色)
予想を裏切り、けっこうまとも。 カスタムの王道スタイル。
21世紀の町に溢れている糞カスタムモンキーのほうがよっぽど珍です。


車用の駐車スペースにモンキーを一台堂々と停める平蔵さん。
ヤンキー二匹が平蔵サンに因縁を付け、”Z50JV”(モンキー)をけなします。
が、さすが我らが平蔵サン。 ヤンキー二匹相手に一歩も引きません。
引くどころか相手が二人だろうと喧嘩をふっかけます。


今の名台詞をもう一度。
特攻の拓を語る上で欠かせない名台詞の一つである。


彼の異常なまでの「このZ50JV(モンキー)はパッパーなので原チャリではない」
という信念にうっかり何か言おうものなら血の雨が降ります。

※この擬音は大げさではなく、モンキーはこれぐらい改造していると
本当にこんな感じの爆音になります。 ヘタな改造400CCよりやかましい。


88CCにボアアップしている人は、「このバイクって原付きですか?」と聞かれたら、


…!?  ビキ ビキビキィ
 
( ゚∀゚) < "パッパー"組んでんからよ?"原チャ"じゃねーんだよ。

このように返すのが礼儀である。
例え相手が特攻の拓を読んだ事なくてもだ。

「パッパーで原チャじゃねーってゆってんべがッ!?」

なぜこんなにも原チャリ扱いされるのが嫌いなのかの理由は不明である。


平蔵サンの主張は日々繰り返される。
彼は漫画の中では登場回数も少なく、さほど重要なポジションではないものの
妙な存在感と名台詞で特攻の拓の名脇役である。


ちなみに平蔵のモデルはZi:KILLのTUSKであると噂されている。




【原チャリチューニングマンガ ラブラブチューニング】

言わずと知れた日本最後の珍走雑誌、
「チャンプロード」に10年近く連載されていたバイクメンテ漫画。



1995年12月号から連載。
しかし2004年の4月号を最後に
作者の急病で突然の連載終了。 (未完)
漫画/五十嵐たまき(あろうれい)

簡単な整備や各パーツの基本知識と小ネタ等を交えた
「鮫島モータース」が舞台の、ほのぼのとした軽めのウンチク漫画。
バイクのことがよくわからなくても漫画として充分に楽しめる。

暴力、珍走行為、珍改造のやりかた等の
非行と暴走行為を助長する要素はほとんど無い。

中二の夏休み明けあたりから素行が少々心配な
問題のあるお子様にも安心してお薦め出来ます。


マニアやプロが見れば、 ? と思えるような箇所も沢山あるが
独特の雰囲気で根強いファンが意外と多く、
「ラブラブチューニングだけは立ち読みしていた」と言う一般人も多い。

面白いバイク漫画は何か?の様な掲示板では
必ず一度は名前が出てくる隠れた名作。

しかし出版社の都合から
単行本化はされていないため読むのは難しい。



モンキーがメインと言うわけでは無いが、よく登場する。
掲載誌がアレなため、あまりにもマイナーな漫画。
知らない人が多いだろうからガッチリ紹介しよう。
いやむしろ知ってる奴のほうがおかしいと言えるかもしれない。


さらに詳しい詳細と全エピソードの紹介はこちら ↓

原チャリチューニングマンガ ラブラブチューニング



客がバイクのハンドルを交換したり、曲げたり取り付け角度を変えて
ポジション調整をするのを見て、自分のモンキーでもやってみようとする紗己。
がっかり。  でもゴリラの使うとか方法はあるよ紗己ちゃん。


エンジンには耐熱塗料で色が塗れると聞いて驚く紗己。
メッキは塗料じゃないよ紗己ちゃん。(メッキ風塗装もあるけど)


金で塗るとこうなるよ紗己ちゃん。
画像はヤフオクから。 こりゃまたしっかり塗られた丁寧な塗装だねえ。



ここで管理人の一番のお気に入りの話、チャンプロード2001年7月号掲載
「キックがけしたくなーい!!…の巻」を紹介しよう。



いつもキックでエンジンをかけるのに苦労している紗己。

セル付き車の便利さに憧れた紗己は亮平に聞くが…?

立ち聞きしていた鮫島さんがツッコミを入れます。

…他に何かもっと重要な事がある気がしますけども。

実際はセルボタンの事なんか些細な問題だと思うんです。

だんだん論点がズレてきてるような…?

肝心のモンキーのセル化のお話は どうしちゃったんでしょう。




…さて

画面の前のあなた! m9(`・ω・´) 
色々言いたい気持ちはわかるが何も言うな。

…いやどこがダメだとかそういう無粋な突っ込みそのものがダメだ。
こういうのを含めて、この漫画は全てが面白いんだ(真面目に褒めています)
面白くないならわざわざ新幹線使って数日泊まりで開館から閉館まで国会図書館に通って
掲載号を全部チェックしたりしないし紹介サイトなんて作りません。
これが読みたくてチャンプロードを買ってました。

もし最初にチャンプロードを手に取った時、この漫画が無ければ
管理人はヤンキーでもないのにチャンプロードを定期購読することは無かったでしょう。
連載が終わった時は一時期購読を辞めたぐらいだ。



とりあえずカブ系セルモーターでも見て落ち着け。
画像はタイカブ用





それはさておき、ラブラブチューニングは チャンプロードに溢れる
悪ガキ・刺青・改チャリ・アホ改造車・少年院体験記・子供堕ろした・彼氏が逮捕されただの
拘置所から文通相手募集だのワークスパテウメだの 吸 い 込 み 最 高 !だの、
やれ旧車會だプロスの通信販売やら何やら
チャンプロードの邪悪DQN成分を良い感じに中和してくれていた。


ぜひ単行本化してほしいものだ。 最終回も描いてほしいね。
みんなも復刊ドットコムで投票しよう。(登録無料)



東京の国会議事堂に隣接する「国会図書館」には
チャンプロードのバックナンバーが揃っていて、ラブラブチューニングを全て読む事が出来るぞ。
豪華なファイルに綴じられ、立派に日本国の財産となっているチャンプロード。
掲載された人は日本の裏文化(主に千葉・茨城・栃木)の貴重な資料になると共に、
子々孫々に未来永劫、笑われ続ける事となりました。


だが21世紀の今ではもうすっかりヤンキー文化は廃れ、
いるのは元ヤンキーのオッサン連中の「旧車会」ばかり。
「本物」が最後に掲載されてたのは98年頃が最後だったと記憶している。

チャンプロードの毒もかなり抜けてしまった。 これも時の流れというものか。
むしろ実話ナックルズとかあっちのほうがよっぽど悪い雑誌だよ。
こんな毒が抜けてる状態なのにここ最近有害図書指定にされちゃったなんてとんでもねえ。 

現在のチャンプロードを手にとって「笑える」とか言ってる人は 甘い 甘いよ
ぜひ90年代前期あたりのチャンプロードを国会図書館で読んでみてほしい。

2010年レベルで笑えるとか言うのなら
「当時の本物の猛毒ぶり」に泡噴いて卒倒することだろう。


チャンプロードもあるとは、凄いぞ国会図書館。 だがライダーコミックは無いんだ…。
ティーンズロードはあります。 ※国会図書館は18歳未満は利用出来ません。



とにかくこの漫画は色々とアレなところもあるが、本当に面白いんだ。
  埋もれさせてしまうのは惜しい。


※どうしても全部読んでみたいという人は管理人に相談してください。



チャンプロードの漫画を語るのに、これを語らないわけにはいかない。
チャンプロードで20年以上続いている
もう一つの看板漫画 「青春交差点」 漫画/NAO (わたなべなおこ)
  90年12月号より連載開始。

作者はチャンプロード創刊号からショート漫画の「単コロなおちゃん奮戦記」や
犬漫画の「ゴンベのウォッチング」(かものはし なお名義)で連載を持ち続ける
まさにチャンプロードの歴史の唯一の完全な生き証人でもある。


もちろん単行本にはされていない。
読者からのお手紙を元にした暗い暗い暗黒の漫画。
※某漫画家さんからの情報によると、本当に読者投稿だとの事。


タイトルに青春とあるが、10代だけではなく物語によっては
主人公の年齢が20代後半な時もあったりする。
男性が主役の時もあるが、全体的に女性の話が多い。

話によっては話か前後編、3ヶ月ほどに分けて続く時もあるし、
お便りの続きが来たら以前の続きの話を描くこともある。
ここ10年では暴走族そのものが登場する話はかなり少なくなっている。
時代の流れというものか…


いじめ・家庭不和・非行・裏切り・妊娠中絶・薬・暴力・レイプ・ヤクザ・援助交際等、
読むと確実に鬱になれるが、これまた面白いのです。
そこらのレディースコミックよりはヘビーではないものの、「サラリと重い」
20年以上続いてるのはダテじゃない。

ぜひあなたのご家庭でも、
中二の夏休み明けあたりから素行が少々心配な
お子様への道徳の教科書としてお使いください。


絵が20年以上ほとんど変化しないというのも見所である。
でも最初の3話ほどはこんな絵柄でした。 4話目あたりからじょじょに今の絵のスタイルに。

これが第一回だ!





※アンパンとはシンナー吸引遊びの事です。 ダメ!ゼッタイ!

連載一発目から12歳少女が非行化し、煙草とシンナー遊びと男に溺れ、
しかも妊娠して堕胎するという重い内容。 …一応のハッピーエンド?
だがまだまだこんなもんじゃ済まされない話が他にもいっぱい!


こっちの絵柄もすごくいいと思う。 柔らい線でとても良い。

正式な単行本化はされていないが、
1991年の8月に増刊号として総集編の発売+書き下ろしが一話あったようです。
8話目にしていきなり総集編発売。 確かにどエライ(主に内容の重さと面白さが)

時代の流れかもしれないけど、
ここ最近は主人公が家庭環境の悪さで否応無しに不幸になる話が多いが
初期〜中期は主人公の己の未熟さと身勝手さと愚かさで不幸になる自業自得な話が多い。


他にも長期連載漫画がいくつかあったのに、
基本的に連載漫画を単行本化しないチャンプロードと笠倉出版社にしては
正式な単行本ではないものの、総集編を別冊で出すとは凄い待遇。
それも納得の面白さ…いや破壊力。 しかし総集編はこれ一度っきり。

今すぐにでも単行本化するべき。 携帯漫画でもいい。

総集編はこの世に一冊でも現存しているだろうか?
書き下ろしはどんな話だったんだろう…
チャンプロード編集部にも国会図書館にも現存しておりません。

青春交差点が終わりを迎える時、チャンプロードも終わるだろう。
チャンプロードが時代の流れに呑まれて終わるのが先か、
青春交差点が最終回を迎えるのが先か、
NAO先生の作品が読めるのはチャンプロードだけ!

国会図書館でほぼ全てを読めるので、
興味のある人はぜひチャンプロードを借りて
読んでみるといいでしょう。


漫画にはかなりうるさい管理人ですが、
不思議と何回も読み直したくなる不思議な味のある漫画なのですよ。
同じ内容でも、他の人の絵だったらこうはいかないだろうね。


青春交差点の作者デザインのチャンプロードのマスコット、暴ヤンくん。
インパクトのある名前と風貌が心に焼き付いて離れない。
チャンプロードのアンケートを送ると抽選で貰える。
この記事は誌上で特集をやった時のモノ。

チャンプロードラゴンがヤギにしか見えないのは管理人だけでしょうか。

ん?暴ヤン君グッズとやらが入っているらしいぞ。


( ゚д゚ )



管理人も現行の暴ヤン君人形持ってますよ。
はいはい自慢になりませんよ。 ええ。




【2005.2.14 放送 テレビ朝日『奇跡の扉 TVのチカラ』】
どこから突っ込んで良いのかわかんねえのキタ──(゚∀゚)──!!

こんな事より、目撃者に色々なバイクの写真を見せれば良いと思(略

つまりこういう事だと言いたいわけですか。そうですか。
とりあえずスタッフが誰一人バイクを知らないのは理解できた。

この「犯人のバイク?」の話はTVのチカラ以外のサイトでも
だいたいどこでも引用されてしばらく載っていましたが
結局今では無かった事にされております。

言っちゃあ悪いけど、テレ朝が捜査の邪魔をしただけだろこれ。

あの絵からなら、モンキーRの白が疑われるほうがまだ理解できる。
前カゴキットなんてもんは存在しないけどな。

まったくもってモンキー/ゴリラは災難だよ。



犯人が早く捕まる事を祈ります。
特定扱いにまでされているモンキー・ゴリラの冤罪を晴らすためにも。
ヽ(゚∀゚)ノ



平蔵さんやめて
やめて平蔵さん

TVのチカラ公式サイトの該当記事
http://www.tv-asahi.co.jp/telechika/contents/sos/0086/index.html#f1
現在は記事がここのキャプ画像より更新されています。
※放送日が月21日になっていますが、たぶんテレビ局側の間違いでしょう。

事件は未解決のまま。 本当に早く解決するといいね。

※追記 2018年4月13日 廿日市女子高生殺人事件の容疑者逮捕
14年目にしての事件解決となった・・・が、バイクは何だったのかは情報が無いし
そもそも犯人が何らかのバイクを使っていたかも今現在よくわからない。



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